【鎌ケ谷市】古着初心者の方でも、大好きな方も気に入る一点をじっくり探せるBOUNCE BACK
鎌ヶ谷大仏駅徒歩2分、麺大仏などが面する交差点から古着ののぼりが見える、USED CLOTHING STORE BOUNCE BACKで、お話を聞かせていただきました。ありがとうございます。
店主さんは元々、古物商の資格も取り、オンラインで古着の販売をされていましたが、商品が購入された時、なんだか嬉しいんだけど嬉しくないと感じていたそうです。そんな時、大井競馬場で開催されていたほぼ古着や骨とう品が対象のフリマに出店した際、目の前でかわいいとお客さんが喜んで商品を手に取る姿に、店舗が持てたら楽しいんだろうなぁ、と探した時に、ご縁があって、鎌ケ谷の地で2024年4月にオープンされました。
現在の店内は、両側の壁に沿って二段に商品が並べられていますが、オープン当初はラック10個からプレオープンされたそうです。店主さん自身が直接手に取って一点一点よいなぁと思ったものを仕入れられています。
店内に並ぶ商品は一点一点、店主さん自身がメンテナンスをされているので、お客さんからもコンディションが良いねと言われることが多いそうです。撮影に伺った間も、お客さんが試着しようかなと選ばれたお洋服を見て、それは袖のところにちょっとダメージがあるので、など一つ一つの状態を把握して、説明されていました。
店内に並ぶ木箱も新品ではなく、使い込んだ感が漂います。元々はりんご農家でりんごを収穫する際に使われていたものを安価で譲り受けて、店主さん自ら紙やすりで一つ一つ磨いて使っているそうです。積み重ねられた木箱は武骨な印象もありますが、紙やすりで大切に仕上げられ、元の役割とは違う場所でどっしりとお洋服を支えているようにも見えました。
Instagramの投稿でも、商品と併せてタグの写真が載っていることが多く、タグについてもお話していただきました。こちらはナイキのアウターについていたタグで90年代のものだそうです。タグを見ただけで、どの年代かなどを語れるなんて古着愛が伝わります。このアウターは背中にロゴの刺繍が施されており、現代ではプリントが多いことから、その当時のモノづくりへの丁寧な姿勢が伝わります。
こちらのタグはスウェットについていました。一番下にMADE IN U.S.Aと書かれており、アメリカ合衆国で作られたものだと分かります。メイドインUSAだから、製品が良いという訳でもないそうなのですが、しっかりした素材の厚みなどは、古着に詳しくなくても手触りで感じられました。現代では製造コストの関係で様々な国で作られている製品が出回っていることもあり、メイドインUSAということ自体がその洋服への愛しさにつながるように感じました。
USED CLOTHING STORE BOUNCE BACKで扱われている古着は、主にアメリカの古着で、リサイクルショップで扱われているような国内で販売・着用されたものではありません。現在流行しているものが90年代に流行していたデザインなどに似ているので、90年代に製造された古着が現在高校生などおしゃれに興味を持って自分で買いたい世代にも人気が集まっているそうです。
元々のデニムに、他の生地を縫い合わせて作られるリメイクデニムは、3点のみ入荷していたそうですが、すぐに購入される方がいて、最後の1点だけ店頭に並んでいました。たくさんの生地が縫い合わされているので、手に持つとずっしり重いのですが、着用してみると、着やすくて合うものを探したくなります。
撮影に伺ったのはまだまだ暑い日でしたが、9月ということでニットやアウターなどこれから深まる秋冬に向けての商品も並んでいました。デニムやパンツ類も、スポーツなどで下半身がしっかりされている方でもゆったり着用できる品番・モデルや、大きめのサイズも並んでいました。
元々、ジェンダーレスで男性でも女性でも着られる商品が多いですが、ご夫婦などで来店される方も多く、レディースの商品も用意されています。
店名に使われているBOUNCE BACKという言葉は、直訳すると跳ね返るという意味なのですが、スポーツ選手が敗戦後のインタビューなどで次戦へ向けての抱負を語る中で使うこともあるそうです。その際、(敗戦、精神的打撃・病気などから)すぐに回復する、元気を取り戻す、すぐに立ち直る、気を取り直すといった意味合いで使われるそうです。このことから、店主さん自身もお客さんもきっと人生山あり、谷ありだけど、落ちたらまた登るという感じでお互いに元気になるような店になればなぁと語の響きと意味合いのどちらも気に入って店名にされたそうです。
古着に詳しくなくても、こんな感じが着てみたいというのを相談したり、ちょっと近くまで来たからとおしゃべりをしていくお客さんもいらっしゃるそうです。こんな商品があったらいいのになというリクエストもお客さんから寄せられるそうです。何も買わないと来店しづらいなという声もあるそうなのですが、古着ってどんな感じかなあというビギナーの方にも、このタグなら何年に作られたものなどとディープな古着談議に花を咲かせたい方も、ちょっとドアを開けてみるとめくるめく古着の世界が楽しめそうです。※掲載した情報は撮影時点のものとなります。商品などの詳細はお店の公式Instagramでご確認下さい。
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