【鎌ケ谷市】今春、新作も発売予定。クリエイターが仕組みやルールから創作するボードゲームが面白い。
鎌ケ谷市でボードゲーム制作をされているいせごんさん。2025年3月25日に幻冬舎から『サカナガサ』釣った魚の長さを競うカードゲーム が発売されることを知り、お話を聞かせていただきました。ありがとうございます。
名刺にもアイディアが
初対面の方とのあいさつの際、名刺は必須のコミュニケーションツールですが、名刺の裏側に、グーチョキパーのイラストが描かれていました。2枚の印刷された名刺をお互いに持ち、通常のじゃんけんのように、お互いにカードを出し、グーチョキパーで勝ち負けが決まります。
面白いのは、トランプでも強いカードと弱いカードが入れ替わるようなルールがあるように、一撃必殺という、グーチョキパーのいずれにも勝つ最強の切り札があります。しかし、1度しか使えません。また、名刺の表面は一撃必殺にも負けません。ただ、グーチョキパーには負けてしまうというルールが設けられています。いせごんさんは、こうしたアイディアやルールから、ボードゲームを作り出すクリエイターです。
これまで
いせごんさんがこれまで作られたゲームです。元々学生時代にご家族や友人とボードゲームなどを楽しまれて来ました。前職は、高校教師という異色の経歴をお持ちです。生徒たち自身が、ルールやカードのデザインなどを考え、ボードゲームを授業に取り入れていらっしゃいました。
幕張メッセなどで開催されているアナログゲームの一大イベント、ゲームマーケットにも出展されています。上の写真の上段右から2番目のミブリンテブリンは、初めて作られたゲームです。2022年にダイソーより製品として、現在の形で発売されることになり、教職は副業が認められていないので、退職され、知育教材の会社にお勤めになられました。こちらのミブリンテブリンは、2025年2月現在、大型店のダイソーで販売されています。船橋駅近くのDAISO ギガ船橋店でも、1階のおもちゃコーナーで販売されています。
角川の集める図鑑GET! あそべる算数 のパズルページの監修にも、携わられました。その後、独立され、鎌ケ谷市内の住宅街にある自宅兼の事務所で作業されています。
神経を衰弱するゲーム?!
こちらは、新作が無料配布される、デザイン性の高いフォント(文字の形)で人気のゆうたONEフォント™︎を使ったFNB(フォント神経衰弱)というゲームです。写真では、めくった状態が写っていますが、同じ単語が描かれた1組をめくるか、同じフォントが使われた1組をめくるとカードを取ることができます。
どのフォントもかっこいいのですが、違うフォントだと違う単語が書かれているように見えます。パッと見ですぐわからない所や、フォント同士の組み合わせを探すのに、神経がすり減ってしまいそう、という意味も込めて、Font Nervous Breakdown(直訳:フォント神経衰弱)と名付けられました。
新作サカナガサ

Ⓒ幻冬舎
発売予定のサカナガサも、元々はゲームマーケットで発表された作品です。サハンジデザインと共同で開発しました。魚の図鑑のような機能も備え、魚の名前や大きさ、重さなどもカードで視覚的に理解できるような仕組みになっています。出版元の幻冬舎様より発売前の画像をご提供いただきました。ありがとうございます。

Ⓒ幻冬舎
魚の大きさを表す部分がカードの下部に印刷されており、この長さを競って勝敗を決めることもできます。重さに注目したり、いろんな遊び方で8人までの大人数で遊ぶこともできるそうです。魚好きのお子さんなどにはもちろん、ゲームを通して魚に興味を持つきっかけにもなりそうですね。全国の書店、ネット書店、および玩具店などで発売されます。
これから
これまで買い集めたボードゲームは、数百種類にのぼります。一旦、処分されているそうなのですが、現時点で持っているボードゲームのコレクションは200種類ほどになるそうです。
平面のボードゲームだけではなく、上に上に積み上げていくボードゲームなど様々なゲームをお持ちなので、コレクションを使って交流の機会を設けたり、新作のゲームの体験もできるような機会を計画中とのことです。大人も子どもも、やったことがある人もない人も楽しく遊べるボードゲームの世界、ちょっとのぞいてみませんか?※掲載した情報は、撮影時点のものとなります。住所等は、公開されていません。
『サカナガサ』紹介写真
『サカナガサ』 釣った魚の長さを競うカードゲーム
出版年月日:2025年3月25日
定価:1,870円(本体1,700円+税10%)