【鎌ケ谷市】昭和48年に大規模に開発されたグリーンハイツ。高齢化が進む地域で様々な見守り活動が進められています。

鎌ケ谷市南部に位置する、大きな集合住宅グリーンハイツ。今も1500世帯が暮らす、地域に設けられた老人憩いの家 ふれあい処でお話を聞かせていただきました。ありがとうございます。

グリーンハイツ

グリーンハイツ

鎌ケ谷市が市として誕生したのは、昭和46年。その2年後、昭和48年に大規模な集合住宅として、グリーンハイツが完成しました。多くの家族が暮らし、その児童たちが通う小学校、中学校も近隣に整備されました。

グリーンハイツ 

以前は、薬局、本屋、お寿司屋、パーマ屋、クリーニング屋、電気屋と生活に必要なものはすべて、この一帯にあるお店を利用することができました。移転や閉店などもあり、現在はスーパーと美容室、電球の交換など電気屋さんの役割を担うリフォーム会社などが並びます。

住民の方の憩いの場に

ふれあい処

その一角に、高齢者の親睦と交流の場として開設された、令和7年で8年目を迎える、老人憩いの家 ふれあい処があります。

ふれあい処内部

元々は店舗だった場所の為、広々とした空間に、閉店されるお店等から譲り受けたテーブルやイスがゆったりと並べられています。基本的に、毎週月・水・金の10時~16時(間にお昼休憩あり)は、囲碁、麻雀、トランプなどを楽しむことができます。

障がい者通所施設オーヴェルの手づくりパン

パンの移動販売

撮影に伺った日は、隣接する船橋市の障害者通所施設オーヴェルのパンの移動販売があり、訪れた方も、パンを購入して、中でコーヒーと一緒に食べたりしながら、お話を楽しまれていました。

ふれあい処の家具は譲り受けたもの

ふれあい処は、ふれあい処運営委員会という10人ぐらいのボランティアの方が中心となり、自治会、理事会、老人クラブなどと共に運営をされています。コロナ禍の前までは、歌声喫茶なども開設され、座席が足りなくて、入口の靴を履くスペースにまで腰掛けるほど盛況だったそうです。

ふれあい処music cafe

現在も、2か月に1回のペースで、音楽を楽しむイベントが開催されています。歌集を手に、歌ったり、おしゃべりをしたりして楽しい時間を過ごされています。もちろん、聴くだけでも参加することができるそうです。

オレンジ色のロバは何のマスコット?

認知症サポーターロバのぬいぐるみ

ふれあい処には、可愛いオレンジ色を中心としたロバのぬいぐるみが並んでいました。このロバは認知症サポーターのマスコットとして、厚生労働省で定められている全国共通のものです。

認知症サポーターのマスコットロバ

お話を聞かせていただいたオレンジサポート員の皆さんは、鎌ケ谷市では初めて、このロバをマスコットとして、市の職員と協力して作り始めました。作ったりするのは無理だけど、と材料を提供してくださるサポーターの方も活動を担う大切な一員です。

認知症サポーターステッカー近隣小学校で開催する、認知症サポーター養成講座を受講した児童に配布するために、夜を徹して作業されたこともあるそうです。

チームオレンジ鎌ケ谷

画像提供 南部地域包括支援センター

コロナ禍で大々的に作業が出来ず、自宅で始めたロバづくり。作っている所を見学に来た方が別の地域でも作り始め、またその作っている所を見学に来た方が、小学生でも作れるような形でワークショップを開催し、と徐々に輪が広がっています。広がるロバ作りの輪

チームオレンジ鎌ケ谷と名付けられた、このロバづくりの輪は、Tシャツやトートバッグにプリントしたり、以前に、ご紹介したみんなの居場所での癒しのマフにもオレンジのロバがかまたんと共に付けられる等、ロバは姿を変えても、しっかり一歩ずつ、認知症の普及に歩みを進めています。

【鎌ケ谷市】看板は青果店の鎌ケ谷コーポラス内みんなの居場所憩いの家は、地域の方の集いの場です。

認知症の方の見守りから生まれたアイディアが形に

似たような光景があちらこちらに

グリーンハイツには、全51棟の建物が並びます。同じような建物が並んでいるので、外出した方が、どこに帰ったらいいかわからないということがあったそうです。

建物の棟番号は高い位置に

一棟一棟、建物には番号があり、建物上部に番号が設置されています。ただ、外壁も濃い色で、文字も黒色ということもあり、少し見えづらいと以前から声が上がっていたそうです。

棟番号表示灯について

そうした悩みを持ち寄り、電気屋さんなどとも相談したところ、見えやすい位置に「棟番号表示灯」を設置したらよいのでは、というアイディアが出たそうです。管理組合や理事会でも承認され、2024年12月初めより工事が始まり、まずバス通りの28棟に設置されました。

明るい時間帯に見ても、白地に黒で番号が書かれているので、見やすいです。暗くなるとオレンジ色に優しく光るライトはとても温かみがあり、宅配業者の方や、警察・消防などの緊急車両の出動時にも役立っているそうです。令和7年の春以降順次、別の棟へも設置が予定されています。

未来にもつながるオレンジサポーターの輪

ロバのマスコットは手づくり

お話を聞かせていただいた、南部地域包括支援センター、ふれあい処の認知症サポーターの皆さんは、小学校での、認知症サポーター養成講座を実施されています。受講された小学生がランドセルにロバを付けて登校する姿も見られるそうです。小学生だけでなく、一般の方も、受講することが可能です。

地域で見守り活動を進める認知症サポーターも在籍する、老人憩いの家 ふれあい処はこちら↓

 

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