【鎌ケ谷市】2025年で終戦から80年が経過、鎌ケ谷市内に残された戦争の記録や記憶を後世に伝える貴重な資料展が市内で開催されています。
鎌ケ谷市郷土資料館にて「第30回ミニ展示【終戦80年】後世に伝えたい鎌ケ谷市民の戦争関係資料 近年の調査から」が開催されています。
戦後80年、鎌ケ谷市内から集められた貴重な資料が展示
終戦から80年を迎え、戦争を体験された方からお話を直接伺うことが難しくなってきました。これまでも鎌ケ谷市郷土資料館では、企画展やミニ展示などで鎌ケ谷市内に残る戦争の記録や記憶などを紹介してきました。
資料館の階段から、写真が展示されています。入り口前に掲げられている日の丸には、出征する方が無事に帰還することを祈念する多くの方の名前が書かれていました。これは、多くの女性にひと針ずつ縫ってもらった千人針を身につけることで、戦場で弾丸に当たらないことを願うお守りと同じように、肌身離さず身につけていたものだそうです。
細かな字でびっしり書かれた戦場からの葉書なども
展示室内には陸軍少佐用軍服が中央に飾られ、ぐるりと囲むように書簡や写真などが展示されていました。SNSなどが当たり前の現代でははがきを手に取ることも少なくなってしまいましたが、戦地から家族に宛てて書かれた文章は、とても丁寧に健康を気遣う言葉などがつづられていました。
第30回ミニ展示【終戦80年】後世に伝えたい鎌ケ谷市民の戦争関係資料
近年の調査から
期間:2025年7月19日(土)~9月28日(日)
午前9時から午後5時まで(最終入館は午後4時45分)
休館日:7月28日(月)、8月4日(月)、8月18日(月)~8月22日(金)、8月25日(月)
9月1日(月)、9月8日(月)、9月16日(火)、9月22日(月)、9月24日(水)
場所:郷土資料館2階展示室(住所:千葉県鎌ケ谷市中央一丁目8-31)

提供;鎌ケ谷市郷土資料館
チラシ裏面にも出征前に撮られた集合写真や、海兵団への入団時に撮られた集合写真などが掲載されています。まだ写真自体も貴重な時代だったはずなのに、節目節目で集合写真をきちんと撮影されていたことにも気づかされます。
教科書などの資料展も同時開催
資料館1階展示室奥では、国民学校の教科書と関連資料も同時開催中です。
郷土資料館もクーリングシェルターの1つです。まだまだ暑さが続きます。涼しい館内で資料を見ながら、平和を願うひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。資料館では今後も資料の発掘を継続されています。家庭に眠る資料などの提供にご協力いただける方は、資料館までお声がけ下さい。
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