【鎌ケ谷市】鎌ケ谷大仏は手の届きそうな高さから優しく微笑みかけています。
鎌ケ谷大仏は、木下街道沿いの鎌ケ谷一丁目の大仏墓地にある銅で作られたお釈迦様です。鎌ケ谷市郷土資料館では鎌ケ谷大仏について知ることができます。
鎌ケ谷大仏は、江戸時代の1776(安永5)年に、福田文右衛門(ふくだぶんうえもん)という方が先祖をまつり、子孫が繁栄することを願い、建てたものです。蓮の花びらには先祖の方たちの名前や大仏を作った方の名前が刻まれています。
鎌ケ谷大仏の座った状態での体の高さは1.8メートルで、蓮の花びらと石の台の上に乗っています。奈良の大仏や鎌倉の大仏と同じく座った姿ですが、奈良の東大寺大仏は台座などを含まず15メートル近くの高さがあります。鎌ケ谷大仏は1.8メートルという、目の前のバス停で待つ方と比べても本当に身近に感じられる大きさで木下街道を通る人たちに優しく微笑みかけていらっしゃるようです。江戸時代には病気がはやった時などに、守ってくれると各地でこのような小さい大仏が作られました。
鎌ケ谷大仏は、市の観光案内図にも描かれています。1972年3月には鎌ケ谷市の指定文化財と指定されました。鎌ケ谷大仏には顔や胸、手足に金が塗られていたそうです。優れた技術で作られたため、長い年月の間風雨にさらされてきましたが、建立から200年以上経った現在もしっかりと残っています。
第二次世界大戦時には、武器を作る金属が少ないため、差し出すように求められたこともありました。地域の方々が、みんなにとって大事な仏様だからと言って断ったため、大切に残されています。鎌ケ谷市郷土資料館では、鎌ケ谷大仏など鎌ケ谷市の文化財や、昔の住居などが展示されています。普段は何気なく通っている場所も様々な歴史があります。毎年11月1日~7日は「文化財保護強調週間」です。身近な文化財に親しんでみませんか?
優しく見守って下さる鎌ケ谷大仏はこちら↓